占い師のビッグブルーです。
タロットは、「人」を描写するのに適した占いです。
タロットが示す人物像を、映画になぞらえたら?というコーナー。
今回は、タロットカード「隠者」と、映画「いまを生きる」。

正位置
達観、客観的、理知的、公平な立場、洞察力、内観
精神性が高く、俯瞰して物事を捉えられる人物ですので、一目置かれる存在です。
一般的な常識から測ると、一風変わった人と思われることもあるかもしれません。
深い洞察力で人を見るので、本質的な部分を理解してくれますが、べったりと時間を共有するような関係にはなりにくい相手。
お互いに尊敬し合える部分があれば、精神的な繋がりを持てる相手です。
逆位置
孤独、距離を置く、内向的、慎重になりすぎて進めない
自分の世界に入り込んでいる状態なので、隠者の逆位置が出た人物とは、まだ距離を詰められる時期ではないことを示しています。
専門的な知識を持つのは良いのですが、オタクに見られやすいため、理解されにくい部分があります。
恋愛で見た時に出ると、気持ちを測りにくく、寂しい思いをするかもしれません。
タロットに絡めた映画のお話
この映画の公開が1990年、この時私は本格的に映画を見始めて間もない頃でした。
映画の中の男子たちさながら感受性も今より100倍位敏感な年代だったので、何を見てもスポンジのように細かい部分まで吸収していました。
その中でもこの映画は特別に私の胸を打った思い出の1本です。
あのラストシーンに声を上げて泣いたことを覚えています。
あれから30数年後、今までも何度もこの映画を見返しては来たけれど。
10代の頃と全く変わらず、ワーワー声を上げて泣く自分がいました。
「キャプテン・マイ・キャプテン」に至る道程は、青春時代のほろ苦さとともに、とても愛おしく。
トッドがまさに傍観者から、自分の人生の主役になった瞬間でした。
善悪や正義の基準が変わってしまう世の中でも、自分の足でしっかりと立つことが大切なのは普遍的だから、何歳になっても見る人の胸を打つのでしょう。
10代の頃は、机に座ったままの生徒たちを見て、なんで立たないんだ!と無邪気に義憤に駆られたけど。
長いものに巻かれ巻かれないことの難しさを、大人になった今は知っている。
だから彼らのことも、やすやすとは非難できないのですよね。
先生を演じた、ロビン・ウィリアムスの優しい顔が好きで、他の映画で見せるコミカルな演技も本当に大好きでした。
あんな悲しい人生の結末を迎えるとも思わなかったけど、ロビンの笑顔やたたずまいはどこか寂しく、独り憂える賢者のような裏の顔に支えられていたのかも。
だからこそ、いっそう優しい笑顔に見えたのかもしれません。
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